東海大学付属大阪仰星高等学校中等部、東海大学付属大阪仰星高等学校

校長のひと息だより

生徒総会という学びの場

2026.05.14

本日,本校では生徒総会が行われ,僕も高校の生徒総会に出席しました。

昨年度の生徒会予算の決算と今年度の予算案について,生徒たち自身が確認し,考える大切な機会です。

僕はこの日になると,毎年「生徒総会は,とてもいい学びの場だな」と思います。総会の場で生徒たちは,オフィシャルなスタイルでの議事進行を体験します。代表から説明を受け,内容を理解し,時には議論しながら,最後は意思決定に参加します。そこには,「代表制」や「言論の自由」,「説明責任」,「多数決」といった,社会の基本となる仕組みが自然な形で含まれています。

だから僕は,今日の挨拶でも,生徒たちにこう伝えました。「ここには,民主主義の大切な要素がたくさん詰まっているんだ」と。同時に,もう一つ伝えたことがあります。それは,「決まればそれで終わりではない」ということです。

多くの人の賛成で決まったとしても,その過程で少数の意見にどれだけ耳を傾けたのか。そこに,その集団の成熟度が表れる。これは,生徒総会のような大きな場に限った話ではなく,クラスでの話し合いや,クラブ活動,日常のちょっとした人間関係の中でも同じです。だからこそ,普段から「相手の声を聞く」という姿勢を大切にしてほしい―そんな思いで話をしました。

もう一つ,生徒たちに「関心を持つこと」の大切さを伝えました。

これも昨年同様ですが,劇作家ジョージ・バーナード・ショーの,「人間にとって最大の罪は,他者への憎しみではなく,他者への無関心である」という言葉を紹介しました。

賛成か反対かを考える前に,「関係ない」「どうでもいい」と思ってしまうことが積み重なると,集団は少しずつ力を失っていきます。だからこそ,「自分事として関わろうとする姿勢」を大切にしてほしいと願っています。

今日の決算・予算の話についても,何も考えず聞き流すだけでなく,クラブ活動や学校行事の運営に,どれだけのお金が使われているのか。数字として示されることで,生徒たちは普段意識しにくい現実に触れることになります。さらに,お金は自然に生まれてくるものではなく,その多くはご家庭の支えによるものです。そうしたことに思いを巡らせることも,また一つの大切な学びです。

生徒総会という場を通して,当たり前に思える身の回りのことを少しでも「実感」できた人,とても大きな収穫です。

緊張する中,前に立って大役を務めた生徒会執行部や各委員長のみなさん。おつかれさまでした!