本校のグローバル教育のこと―挑戦の積み重ねが今につながる
2026.05.07
本校のグローバル教育は,ある日突然始まったものではありません。海外研修やクラブでの国際交流,留学生の受け入れなど,もともと「世界」は身近にありました。それを「よし,本気でやろう」と腹をくくったのが,2014年度に始まったSGH(スーパーグローバルハイスクール)への挑戦でした。
正直に言うと,このSGHへの挑戦は,僕自身にとっても勉強の連続でした。そして……めちゃめちゃ大変でした。当時はカリキュラム開発担当として右往左往し,書類は分厚く,議論は長く,上手く行かないことも山ほど。2015年,2016年と2年連続で申請しましたが,結果はいずれも不通過。それでも,「本校らしいグローバル教育とは何か」を徹底的に考え抜いたこの経験は,今につながる大きな財産となっています。
その象徴の一つが,2015年に実施したグアム・ナショナル・オリンピック委員会との連携による研修です。机上の計画ではなく,現地の方々と一緒に内容を作り,僕自身も引率として参加しました。予定通りにいかないのは当たり前。「通じない」「伝わらない」ことも含めて,忘れられないリアルな国際交流でした。
こうした挑戦の積み重ねは,確実に今につながっています。2016年から現在まで続くカナダ・Royal St. George’s Collegeとの交流や,中等部3年生の海外語学研修,さらに生徒一人ひとりの短期・中期留学などなど。校内の日常が,少しずつ「グローバル」になってきました。
現在,本校のグローバル教育はESD・SDGsの学びへと広がり,ユネスコスクール加盟という次の挑戦に向かう土台ともなっています。上手く行かなかったSGHへの挑戦も,汗だくのグアム研修も,すべては今の教育につながっていたのです。
今は国際情勢の不安定さや物価上昇,円安など,海外に挑戦するには向かい風の時代です。しかし,だからこそ,世界と自分がどうつながっているのかを,頭ではなく「肌で感じる」経験が重要です。困難の多い今だからこそ見えてくる現実があり,学びがあります。
生徒諸君,ぜひ世界に対する「関心」を持ち続けてください。そして,小さくてもよいので「挑戦」を恐れないでほしい。「うまくいかないことがあったからこそ,今がある」。この言葉は,私たち一人ひとりに当てはまるのだから。

左から,Guam Olympic Committeeでのカンファレンス(2015),中3ハワイ語学研修(2025),留学説明会(2026.4.28)
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