後期人権行事を実施しました
2026.10.27
- 仰星の学び
- 学校行事
本日は、後期人権行事の様子をお届けします。
本校では、年間を通して人権について学ぶ機会を設けています。前期には、映画『破戒』を鑑賞し、部落差別の歴史や、差別が人々の生活に及ぼしてきた影響について学びました。今回はその学びをさらに深めるため、和太鼓チーム「黒拍子」の祝丸さんをお招きし、伝統芸能を通して、部落差別の歴史や人間の心に潜む差別意識について考えました。
講演では、宮太鼓や小鼓、横笛、お琴など、さまざまな楽器について紹介していただきました。普段はなかなか見ることのできないお琴の裏側を見せていただくなど、伝統芸能に触れる貴重な機会となりました。また、日本の古い民謡の一つである「こきりこ節」を取り上げ、生徒たちも一緒に歌ったり、一緒に和太鼓を演奏したりする場面もありました。音楽や楽器を通して、日本の伝統文化に親しむことができました。






一方で、講演では、江戸時代の「穢多」「非人」と呼ばれた人々への差別や、太鼓の革を扱う職人たちが受けてきた差別についてもお話しいただきました。社会の中で特定の人々を自分たちよりも低い立場に置くことで、差別する側が安心感を得ようとしてきた歴史があります。人間の弱さやずるさが、他者を差別する意識につながってきたことを考えさせられました。
差別は過去の出来事ではありません。現代においても、SNSなどを通じて、出身や属性の違いを理由とした差別や偏見が生まれています。自分と異なるものに出会ったとき、恐怖や不安から相手を遠ざけたり、自分の価値観を一方的に押し付けたりすることはないでしょうか。祝丸さんのお話を通して、生徒たちは、自分自身の心にある偏見や思い込みを見つめ直す大切さについて考えることができました。








講演の中で伝えられた「人とは違っていて当然」という考え方。そして、「個性とは、自分の心に嘘偽りなく、自分らしさを表現できることだ」というメッセージ。私たちは一人ひとり異なる価値観や個性を持っています。その違いを否定するのではなく、互いに認め合い、尊重することが、差別のない社会を築く第一歩となります。
今回の人権行事は、部落差別の歴史を学ぶとともに、今を生きる私たち自身のあり方を考える機会となりました。自分とは異なる相手を理解しようとすること、そして、自分の中にある偏見に気づき、向き合うこと。今回の学びを日々の生活につなげ、一人ひとりの個性を大切にできる社会を目指していきましょう。