知的財産授業

創造性を育む様々な取り組み

東海大学における知的財産教育は、創造性教育の具体的取り組みという位置付けで展開しています。
目的は、人類の創造性や個性の重要性・価値を理解、尊重し、自らも創造性や個性を発揮し、科学技術・デザイン・ブランド、そして文芸・学術・美術・音楽の創造者として、創造性豊かで平和な社会の構築に貢献するヒューマニズムを身につけた人材の養成です。
現在、東海大学の全教育機関で知的財産教育に関する様々な取り組みを展開しており、中等部・高等学校の6年間を通じた実践内容を学園内外に発信しています。

平成18年度 文部科学省「教育改革推進モデル校」に採択されました。
平成18年度・19年度・20年度 文化庁「著作権教育研究協力校」に指定されました。

各学年の取り組み

各学年の取り組み

中等部

1年生「文房具のテーマ館を作ろう」

~知的財産の社会的貢献を知ろう~
知的財産教育の重要性を理解し、知的財産に興味・関心を持つ「知的財産マインドの醸成」を図ります。

2年生「仰星スイーツを考えよう」

~食堂のスイーツを考えよう~
グループ活動による知的創造活動を通して「創造する楽しさ」「協調性」を学びます。

3年生「中等部のシンボルマークを考えよう」

~想いを形にしよう~
知的創造性を育成する具体的な授業を展開し「チャレンジ精神」「創意工夫」などを育成します。

各学年の取り組み

高校

1年生「身近な知的財産を考えよう」

  • 「知的財産」って何だろう?
  • 歴史を変えた大発明やヒット商品から学ぼう。
  • 自分で調べて発表できるようにしよう。

2年生 企業インターンワーク

2009年度~2016年度は各実業界から講師をお招きし、お話をお聞きしました。実施した講演会は以下の通りです。

3年生 起業家精神について

2009年度~2016年度は各実業界から講師をお招きし、お話をお聞きしました。実施した講演会は以下の通りです。

講演会

2013年度 「パナソニックのイノベーション」というテーマでパナソニック株式会社の酒井勇人氏をお招きして、6月に講演会を実施しました。商品開発の過程で生まれた新規技術、そして発明についての実際の商品事例また、開発における課題解決のヒント、発想の重要性についてのお話をいただきました。
2014年度 伊藤園が生んだ「おーい お茶」~その歴史の変遷と知的財産の重要性~というテーマで、株式会社伊藤園の中嶋和彦氏をお招きし、伊藤園の歴史をふまえ、知的財産をとることのメリット・デメリットを詳しく説明していただきました。また、写真やグラフ、CMなどを用い、伊藤園が大切にしているメッセージをお話いただきました。
2015年度 「みんなが気付かないスポーツ界の”知的財産”- ブランドを守る為に”ミズノ”がしていること」と言うテーマで、ミズノ株式会社 社長室長・水野利昭様から、オリンピックを初めとする国際的なスポーツの舞台におけるミズノ製品と知的財産権の関りについてのお話を頂きました。
2016年度 2年生を対象に企業インターンワークを実施しています。企業インターンワークの授業では、JR西日本、森永乳業、大塚製薬、セブンイレブン等の企業から様々な指令を受けて、商品サービス開発に関する提言を行います。各クラスでチームを作り、プロジェクトに取り組む中で協力することの大切さを知りコミュニケーション力を養って行きます。2016年度は11月中旬にクラス代表チームによる発表会が行われ、提携企業の担当者からアドバイスを受けました。

東海大学と知的財産

東海大学の創設者松前重義博士は、1925年3月に東北帝国大学工学部電気工学科を卒業し、逓信省(現在の総務省/日本郵政公社)に技官として入省しました。

この当時、日本の電信電話技術は欧米で開発された『装荷ケーブル方式』をそのまま採用し、高いパテント料を支払って利用されていました。この通信方式には技術的にも経済的にも多くの問題点がありました。

松前博士は、これら問題を解決するため『無装荷ケーブル方式』という日本独自の通信技術を開発し、『多重通信方式』という現在の通信技術になくてはならないシステムを開発しました。この『無装荷ケーブル多重通信方式の研究』が電気学会の「浅野賞」を受賞し、奨学祝い金をもとに設立された『望星学塾』が東海大学の前身です。

1930年頃~1945年にかけて、この『無装荷ケーブル多重通信方式の研究』に関して、逓信省工務局が取得した特許は227件、搬送電話に関するものは約50件でした。当時、まだ『知的財産』や『特許制度』などの考え方があまり普及していない時代に、「新しいアイデアは必ず特許をとるように」と松前博士が中心となって指導してきました。

現在、『知的財産の保護・活用』が国家戦略として注目を浴びていますが、70年以上前から松前博士は特許制度の重要性に注目していました。この思想は東海大学にも脈々と受け継がれ、日本の大学における特許取得件数は上位()であり、文部科学省から『大学知的財産本部整備事業採択機関』として『東海大学知的財産戦略本部』が全国34機関の1つとして選ばれました。このように、東海大学は全国に先駆け『知的財産』の重要性を社会に発信してきた大学なのです。[()特許総件数(2000~2009年)では東工大・慶応大・東大・名大に次いで5位 出典:朝日新聞社刊「大学ランキング」2011年版より ]

松前重義博士 無装荷ケーブル

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