知的財産授業・SDGs教育

創造性を育む様々な取り組み

東海大学における知的財産教育およびSDGsに関する教育は、創造性教育の具体的取り組みという位置付けで展開しています。
目的は、人類の創造性や個性の重要性・価値を理解、尊重し、自らも創造性や個性を発揮し、科学技術・デザイン・ブランド、そして文芸・学術・美術・音楽の創造者として、創造性豊かで平和な社会の構築に貢献するヒューマニズムを身につけた人材の養成です。
現在、東海大学の全教育機関で知的財産教育・SDGsに関する様々な取り組みを展開しており、中等部・高等学校の6年間を通じた実践内容を学園内外に発信しています。

各学年の取り組み

各学年の取り組み

中等部

1年生「SDGsカードゲーム」


SDGsカードゲームを通じて、持続可能な開発目標を達成するためには、経済・環境・社会のバランスを考えることの重要性を学びます。

2年生「10年後、戻りたくなる枚方のまち」

~私たちのまちづくりアイデアを発表します~
SDGsの観点の基づき、グループ活動による知的創造活動を通して「創造する楽しさ」「表現する力」を育成します。

3年生「中等部のシンボルマークを考えよう」

~想いを形にしよう~
知的創造性を育成する具体的な授業を展開し「チャレンジ精神」「創意工夫」などを育成します。

各学年の取り組み

高校

1年生「身近な知的財産を考えよう」

  • 「知的財産」って何だろう?
  • 歴史を変えた大発明やヒット商品から学ぼう。
  • 自分で調べて発表できるようにしよう。

2年生 企業とSDGs

SDGsを理解すると共に、SDGs達成に向けて企業が行っている取り組みを学びます。そして企業によるビジネスコンテストにグループで取り組みます。

東海大学と知的財産

東海大学の創設者松前重義博士は、1925年3月に東北帝国大学工学部電気工学科を卒業し、逓信省(現在の総務省/日本郵政公社)に技官として入省しました。

この当時、日本の電信電話技術は欧米で開発された『装荷ケーブル方式』をそのまま採用し、高いパテント料を支払って利用されていました。この通信方式には技術的にも経済的にも多くの問題点がありました。

松前博士は、これら問題を解決するため『無装荷ケーブル方式』という日本独自の通信技術を開発し、『多重通信方式』という現在の通信技術になくてはならないシステムを開発しました。この『無装荷ケーブル多重通信方式の研究』が電気学会の「浅野賞」を受賞し、奨学祝い金をもとに設立された『望星学塾』が東海大学の前身です。

1930年頃~1945年にかけて、この『無装荷ケーブル多重通信方式の研究』に関して、逓信省工務局が取得した特許は227件、搬送電話に関するものは約50件でした。当時、まだ『知的財産』や『特許制度』などの考え方があまり普及していない時代に、「新しいアイデアは必ず特許をとるように」と松前博士が中心となって指導してきました。

現在、『知的財産の保護・活用』が国家戦略として注目を浴びていますが、70年以上前から松前博士は特許制度の重要性に注目していました。この思想は東海大学にも脈々と受け継がれ、日本の大学における特許取得件数は上位()であり、文部科学省から『大学知的財産本部整備事業採択機関』として『東海大学知的財産戦略本部』が全国34機関の1つとして選ばれました。このように、東海大学は全国に先駆け『知的財産』の重要性を社会に発信してきた大学なのです。[()特許総件数(2000~2009年)では東工大・慶応大・東大・名大に次いで5位 出典:朝日新聞社刊「大学ランキング」2011年版より ]

松前重義博士 無装荷ケーブル

pagetop